夏休みに日光東照宮まで行ってきました。
ガラスの腰を酷使しての島根から東京経由での車の長旅でした。悲鳴をあげなかった我が腰に乾杯！そしてまだまだ俺もいけるとほくそ笑むのでした。

東照宮の建築はとても素晴らしく、昔の職人さん達の技術力、こだわりに深く感銘を受けました。
そこには本当のプロフェッショナルの仕事がありました。
床に大きな傷をつけても知らん顔、台所の流しを使えば水びたしだった我が家を建てた大工に見せてやりたいくらいです。
私の大阪の友人二人の場合はもっとひどくて、基礎が１メートル以上もずれていて無理やり移動させて建てたはいいが雨漏りに困った奴、設計と違う工事を勝手にされてしまった奴と、信じられないことが建築業界ではあるようです。
このネタで集まって酒を飲めば間違いなく朝になります。仕事への誇りがなくなってお金儲けしか頭にないことは恐ろしいことです。我々医者の感覚からは理解しがたいことです。

何百年後に多くの人々に感心される仕事をするのは素晴らしいことで職人冥利に尽きることでしょう。
私の仕事は何百年後に評価されるような仕事ではないですが、5年後、10年後、20年後の患者さんに感謝されるような仕事をしたいと、東照宮を観て、江戸の職人さんに負けないように透析の職人さんとして誇りを持った仕事に心掛けたいなと自分の気を引き締めました。

こんなことを思って東照宮を観る奴もいないだろうと思いつつ、かなり東照宮が不評でぶーぶー騒いでいる子供達に明日は日光江戸村だから、忍者に逢えるからと適当にとりつくろいながら記念写真を撮るのでした。